『ボルト』のモデルに“白い犬”が選ばれたワケ

映画『ボルト』の2人の監督。クリス・ウィリアムズ(左)と、バイロン・ハワード(右)
  • 映画『ボルト』の2人の監督。クリス・ウィリアムズ(左)と、バイロン・ハワード(右)

暑い夏は涼しい映画館でひと休みしたい! そんなあなたにオススメの1本が、ディズニーの新作アニメ『ボルト』(8月1日公開)。本作は、昨年末大ヒットを記録した『ウォーリー』と並んで第81回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされたディズニー渾身の一作だ。

ボルトは、人気テレビ番組でスーパーマンならぬ“スーパー・ドッグ”を演じるお茶の間の人気者。人気の秘密は、その迫真の演技だ。敵に立ち向かう時のボルトの表情はまさに真剣そのもの! 到底“演技”とは思えない。……それもそのはず、このボルト、実は自分のパワーを「本物」と思い込んでいるハリウッドきっての“勘違い犬”だった。超真面目なスーパー・ヒーローのその勘違いっぷりは、まさにアカデミー賞もの!

そんな愉快で愛らしいキャラクター・ボルトを生み出したのは、ディズニー・アニメーション・スタジオのクリス・ウィリアムズ監督と、バイロン・ハワード監督。ともに長編アニメの監督は初挑戦というお二人が、『ボルト』のキャラクター誕生秘話を語ってくれた。

ウィリアムズ監督「“ボルト”というキャラクターのアイディア自体は、ずっと前からあったんだ。“テレビ番組の世界の中にいる犬”という設定だったので、派手なアクション・シーンを盛り込んだ映画は作れると思ってた。でも、それだけじゃ足りないなと思って。そこで、本来の“犬”の性質である『飼い主に対する絶対的な愛情』という部分にフォーカスした映画を作ることにしたんだ」

ハワード監督「クリス(ウィリアムズ監督)は、ボルトの色は“白”でなくちゃいけないと思っていた。彼の純粋さを視覚的に表すためにね。その対極にあるのが、ボルトと一緒に旅をする黒猫のミトンズだ。旅の最中、ミトンズはボルトに疑念や疑問を投げかける。飼い主は本当はボルトを愛していないんじゃないかってね。2匹の相反する部分を、白と黒のコントラストを利用して表現したんだよ」

なるほど、だからボルトのモデルはホワイト・シェパードなのか! ところで、本作にはボルトとミトンズの他にも、ハムスターのライノという非常にユニークなキャラクターが登場する。

ハワード監督「ライノは物語上とてもおもしろいキャラクターだよ。彼は心底『ボルトはヒーローだ』って信じてるんだ。バカかと思うくらい、とにかく本気で“正義のヒーロー”を信じてる。だから旅の途中で挫けそうになったボルトを勇気づけたり、心理面に問題があるミトンズをたしなめたりもする」

ウィリアムズ監督「ライノが登場することで、ボルトとミトンズのキャラクターの面白さが際立つんだ。ライノに後押しされたことによって、ボルトの“勘違い”はさらにひどくなる。同時にミトンズの現実的なキャラクターも強調される。3匹のバランスが物語の面白みを増しているんだよ!」

飼い主が悪者に連れ去られたと“勘違い”したボルトは、救出作戦を実行すべく撮影スタジオを飛び出し、黒猫のミトンズとハムスターのライノを巻き込んで大冒険を繰り広げる。“スーパー・パワー”と飼い主の愛情を信じ抜くボルトの純粋さが、笑いと癒しを提供してくれる『ボルト』。暑い夏の心のオアシスになるかも。【MovieWalker/渡部晃子】

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