ハリウッドSF大作監督の映画製作の“生きがい”とは?

“大作”を撮り続けるローランド・エメリッヒ監督
  • “大作”を撮り続けるローランド・エメリッヒ監督

11月21日に公開される話題のディザスター・ムービー『2012』。現在も製作を進行している途中だが、本作を指揮するハリウッドのヒットメーカー、ローランド・エメリッヒ監督に大作における製作裏話を聞いてみた。

『インデペンデンス・デイ』(96)で知られるエメリッヒ監督が今回選んだ題材は“大洪水”。『2012』というタイトルは、古代マヤ文明の旧暦が2012年に終わることにヒントを得たそうだ。監督は、「大洪水の映画を作ろうと思って調査したら、この年の終末説を信じている人が案外多かったので、神秘的なニュアンスを狙ってつけた」と教えてくれた。とはいえ、最終的にはやはり“大災害”になってしまいそうな気配だが。

この年に大地震や大洪水が世界中を襲い、人々はパニックに陥るという物語で、災害の発生を事前に知る政治家たちと知らない市民たちの間で生じる摩擦等も描いているという。「20人から30人くらいに焦点を当てた複雑な物語で、災害を生きのびた人々が船で逃げ出すんだ」と製作中の中身を明かしてくれたが、どうやら悲劇だけではなく家族関係の再生など希望も見える展開らしい。

これまで監督は、『デイ・アフター・トゥモロー』(04)などスペクタクルな作品を得意としてきたが、大型予算の映画作りに関しては、「特にプレッシャーは感じない。自分が観客として見たいものを撮っているから、楽しくてしようがないんだよ」と笑顔を浮かべる。ハリウッドの大作監督というポジションに満足しているのだろう。

そんな彼が“生きがい”にしているのは「誰も見たことのない映像を作り出すこと」だそうだ。「いまは10年前とは比べ物にならないくらいデジタル・テクノロジーが進化したから、お金と時間さえあればどんな映像でも実現できる。高層ビルが倒れるシーンなども、新しいソフトウェアを開発して、斬新な場面がどんどん出来上がりつつあるよ」と今回の作品にも自信満々だ。

技術的に大変なシーンもあるようだが、そんな苦労も気にならないほど、新しいチャレンジに手ごたえを感じているようで、いったいどんな映像になるのか、映画の完成が本当に楽しみだ。【取材・文/大森さわこ】

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