【ポケモンが実在したら】“最強”なのは「コイキング」だった!

「コイキングは最弱のポケモンだそうですが、そんなポケモンがなぜ生きられるのでしょう?」という読者からのギモンに、WEBマガジン「週刊ジョージア」で空想科学研究所の柳田理科雄が答えた!

“最弱”だと思われていたあの生物が最強!?
  • “最弱”だと思われていたあの生物が最強!?

P.N.鴨川ポケ太郎さん、質問ありがとう。

「ポケモンGO」が大流行して、初期のポケモンたちがまた注目されるようになった。

なかでもよく耳にするのがコイキングの話。

どこにでもいるポケモンの筆頭、というイメージだが、実際にはどういうヤツなのだろう?

ポケモン図鑑を調べてみたところ、こう書いてある。

「力もスピードもほとんどダメ。世界で一番弱くて情けないポケモンだ」

「大昔は、まだもう少し強かったらしい。しかし、いまは悲しいくらいに弱いのだ」

うっひょ~ッ。

力もダメ、スピードもダメ、世界でいちばん弱くて情けないポケモン!

身もフタもないとは、この解説のことですなあ。

ポケモン図鑑にはこんな記述もあった。

「世界一弱いといわれるコイキングがなぜ生き残っているのか、誰も分からない」

え~っ、そうなの~っ!?

さらに、意外な記述があった。

「跳ねているだけで満足に戦えないため、弱いと思われているが、どんなに汚れた水でも暮らせるしぶといポケモンなのだ」

どんなに汚れた水でも暮らせる!

これは意外かつ重要な情報だ。

自然界では、ライオンもトラも、人間が起こした環境の悪化などによって数が減っている。

個体として強くても、種として強いとは言い切れない。

それよりも、コイキングのように劣悪な環境に順応して生きられるのが

「生物として強い」

ということだろう。

ギャラドスは短命?

この最弱のポケモン・コイキングは、進化するとギャラドスになる。

ギャラドスについて、ポケモン図鑑は

「一度暴れ始めると、すべてを燃やさないと凶暴な血が収まらなくなってしまう。ひと月暴れ続けた記録が残る」

振れ幅の大きな人生である。

そして、筆者が気になるのは次の説明だ。

「めったに姿を現さないが、ひとたび暴れ出すと大きな都市が壊滅するときもある」

強いギャラドスが、めったに姿を現さない?

コイキングは強い生命力でどこにでも棲み、あちこちで目撃されていたはず。

ギャラドスに進化すると、姿を現さなくなるのはなぜ?

科学的に考えると、可能性は二つある。

1)コイキングからギャラドスに進化できる確率がとても低い場合

2)ギャラドスになってからの寿命が短い場合

後者については

「ひと月暴れ続けた記録が残る」

という記述からも、そんなパワーの使い方をしたら長生きはムリかも……。

とも思うが、それだけではない。

自然界のゲンジボタルは、幼虫の期間が10カ月。

だが、成虫として生きるのはオスが平均6日、メスが12日だ。

これと同じようにギャラドスになってからの寿命が短ければ、見かける機会も少ないだろう。

【図を見る】科学が暴いた“進化後”の生命のヒミツ!
  • 【図を見る】科学が暴いた“進化後”の生命のヒミツ!

弱い弱いと言われながらも、劣悪な環境でも生き続けるコイキングと、凶暴だけどあまり姿を見せないギャラドス。

生き物にとって「強さ」とは何かを考えさせられる興味深い例である。

(※この記事は「週刊ジョージア」の「空想科学ラボ」から抜粋したものです。全文は「週刊ジョージア」<https://weekly-g.jp>でご覧いただけます)【週刊ジョージア】

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