NMB48の新章開幕!山本彩不在コンサートの意義

山本彩不在のコンサートを開催したNMB48
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アイドル連載「ポッター平井の激推しアイドル!」番外編をお届けします。

今回は、8月26日(金)神戸ワールド記念ホールで開催された「NMB48コンサート2016 Summer~いつまで山本彩に頼るのか?~」をレポート!

「いつまで山本彩に頼るのか?」という挑発的なサブタイトルが付いた、山本彩不在のコンサート。チケットが完売すれば、次作のセンターは山本彩以外のメンバーが、完売しなければ山本彩がセンターを務めることになる。

18時開演。19歳以下のメンバーで『純情U-19』(センター白間美瑠)と、『高嶺の林檎』(センター薮下柊)の2曲を、62人全員で『イビサガール』を披露し、最初のMCへ。通常なら山本彩が仕切るのだが、今回そのポジションを任されたのは吉田朱里だ。「皆さん、楽しんでますか~?」と観客を煽り、他のメンバーに意気込みを聞いていく。「みんなの力が試される、いいチャンスをいただいたと思うので、力を合わせて、最高のライブをお届けしたいと思います!」(上西恵)。「新しいNMB48を観て下さい!」(上枝恵美加)。

白間美瑠が「気合いに満ち溢れてる私を観てほしかった」と、『努力の雫』を、矢倉楓子が「キラキラ衣装で輝きたかった」と、『背中から抱きしめて』をソロでパフォーマンス。チームMのWセンター“ふぅみる”がステージで躍動した。

チームB2のWセンター“なぎっしゅう”、薮下柊が『君は僕だ』(前田敦子のソロ曲)、渋谷凪咲が『ジャングルジム』(山本彩のソロ曲)をトロッコに乗って歌えば、チームNのWセンター“ゆーりりぽん”、太田夢莉が『やさしくするよりキスをして』(渡辺美優紀のソロ曲)、須藤凜々花が『ショートカットの夏』(自分のソロ曲)を、負けじと披露。

更に、上西恵がドラムを叩きながら『夢のdead body』を歌唱!これまでバンドスタイルでドラムを披露したことはあったが、「一人でドラムを叩いて、歌ったのは初めて」(上西)と、特技を活かした新たな試みに挑み、堂々とやりきった。

特技を活かすといえば、日下このみもそうだ。最近は自らが所属するチームB2のオリジナル曲の振付を手掛けているが、このコンサートではダンスセクションの振付を担当。トークにも定評がある彼女だが、<48グループ唯一の振付が出来るメンバー>というポジションを確立した。「私もNMBの力になれればいいなぁと思っています。これからもいろんな振付が出来るように頑張ります!」(日下)。いつかはシングル表題曲の振付を!

研究生メンバー16人も『絶滅黒髪少女』をフレッシュに披露すれば、20歳以上のメンバーが『甘噛み姫』や『カモネギックス』、19歳以下のメンバーが『Don’t look back!』、『片想いよりも思い出を…』などで貫録のパフォーマンスを繰り広げ、会場の一体感を高めていく。

全員で『届かなそうで届くもの』を披露し、本編終了。アンコールは、16人で『僕はいない』(センター白間美瑠)、全員で『365日の紙飛行機』を歌い上げる。

チームMキャプテンの藤江れいなは「センターの一人を支えるメンバーがいてグループは成立するので、メンバーそれぞれ自分の役割が絶対にあります。その役割を果たした時に前へ進むことが出来ると思うので、頑張っていきたいと思います!」とコメント。

そしてここからメンバーの熱い想いが溢れ出す。

その口火を切ったのは、城恵理子だ。2期生メンバーとして加入し、<ポスト前田敦子>と呼ばれ、エース級の活躍を見せていたが、学業専念のため12年に卒業。13年に研究生として復帰した。そのことにずっと後ろめたさを感じていた彼女が涙ながらに語る。「私は戻ってきた身で言うのも何なんですけど、センターを狙いたいと思っています。いろんな意見があると思いますけど、このままだと前へ進めないと思うので、ファンの皆さんの期待に応えられるように、選抜のフロントメンバーに戻って、センターを獲ります!」。

次世代センター候補筆頭の白間美瑠も黙っていない。「今日も朝早くから研究生のみんなが必死に練習している姿を見て、初期の自分を思い出しました。ダンスが全く出来なくて、先生に怒られて毎日泣いていたり、その頃は自分に自信がなかったです。でも、今の私には、誰がかかってきても、よっしゃ、やったんで!っていう自信があります!私はこれからのNMB48のセンターに立って、引っ張っていきたいと思っています。私はさや姉や、みるきーのように、スター性やカリスマ性はありませんが、日々誰よりも努力して、一歩一歩しっかりと進んでいく背中を、応援して下さる皆さんや、メンバーのみんなに見ていてもらいたいと思います。そして、さや姉のアゴを掴んで振り回していくぞっていう気持ちで、みんなで一緒に進んでいきたいと思います!」

白間のコメントを受けて、まとめようとしていた吉田朱里にスタッフから紙が手渡される。そこには、チケットが完売せず(残り221枚)、次作のセンターが山本彩に決定したことが記されていた。その文面を読みながら悔し涙を流す吉田を、木下百花がフォローする。「完売しなかったという事実は私たちの今後に関わってくる問題だと思いますけど、山本彩がいない状態でやってみて、いつもと違う感覚なんです。危機感はあるけど、ワクワク感もあって、すごく自分の中で燃え上がっていて、みんなもすごい汗かいてたし、それが今日の結果だと思うんです。朱里ちゃん、泣いてたらアカン!」。そして吉田は「メンバーそれぞれNMBのために何が出来るのかを考えながら活動しています。でもやっぱり外から見たNMB48は、山本彩のイメージが強いんだなって実感して、この現状をどうにかしないといけないと思いました。私は、さや姉みたいにはなれないけど、私なりにNMB48を引っ張っていきたいと思います!」と、決意を語った。

『青春のラップタイム』でアンコールを締め括り、Wアンコールへ。太田夢莉が一人で登場すると、ゆーりコールが沸き起こる。太田は「自分以外のメンバーの話を聞いていて、私も負けたくないと思いました。彩さんがいなくても、平日だから完売しないって逃げたくない。山本彩に負けたくないです!この会場で、このメンバーでリベンジしたいです!」と語り、土下座した。観客からの大きな拍手や声援が彼女を包み込む。感情表現が苦手だった彼女の魂の叫びに心を動かされた私は、涙が止まらなかった。

再びメンバー全員が登場し、『NMB48』をパフォーマンス。最後に吉田朱里が「ゆーりが言っていたように、もしリベンジ出来るなら、絶対に私たちで埋めてみせます!」と宣言し、コンサートは幕を閉じた。

山本彩不在による不安や危機感、そしてチケットが完売しなかった悔しさ。それが各メンバーの意識改革に繋がり、目標に向かって走り出すきっかけとなった、大きな意義のあるコンサートだった。

【取材・文=ポッター平井】

<ポッター平井・プロフィール>
構成作家。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続ける<アイドル・サポーター>

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