【シン・ゴジラ】ゴジラが出す“熱線”の温度を科学的に検証!

「『シン・ゴジラ』のゴジラはどれくらい強いんですか?」という読者からのギモンに、WEBマガジン「週刊ジョージア」で空想科学研究所の柳田理科雄が答えた!

シリーズ最強!?の怪獣を科学する!!
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※以下、ネタバレになる内容を含みます

P.N.ドバイのさん、質問ありがとう。

「シン・ゴシラ」すごかったですね。

やたら会議のシーンが多い映画なのに、すごく面白かった!

今回のゴジラの特色は、なんといっても強いこと!

自衛隊の攻撃ではビクともしない。

アメリカ軍の攻撃には傷を負うが、秘めた力が覚醒し、手のつけられないコトに……!

いったいどれほど強いのか、ぜひとも科学的に考えてみたい。

どれだけ攻撃されたのか?

今回のゴジラの特色は、もう一つあって、それはどんどん姿を変えていったこと。

最終第4形態では、身長118.5m、体重9万2000t。

これはゴジラ62年の歴史のなかで、最大の巨体である。

そして、とてつもなく強かった。

自衛隊が行った攻撃は、次のとおりだ。

第1攻撃、対戦車ヘリから20mm機関砲。

なんと1万6000発を全弾命中させた!

第2攻撃、戦闘ヘリから30mm機関砲!

第3攻撃、対戦車ヘリからミサイル!

第4攻撃、戦車や自走砲から砲撃!

第5攻撃、富士山の裾野から長距離ロケット弾!

第6攻撃、戦闘機から爆弾投下!

こんだけやったのに、どれもまったく効かない!

第6攻撃など、調べてみると2000ポンド(907kg)爆弾で受ける体重あたりのダメージでは、人間がプロ野球選手4人に一斉にバットで殴られるのと同じ。

【図解】あの怪獣が人間サイズだと防御力はこれくらい!
  • 【図解】あの怪獣が人間サイズだと防御力はこれくらい!

それでも平気なんだから、もうどうしたらいいんだか。

ビルを切った熱線の威力!

劇中の人々も困ったのか、ここで日本政府は、アメリカにゴジラの駆除を要請する。

米軍の攻撃は、地中貫通型爆弾。

これはゴジラの頑丈な皮膚を破って爆発し、負傷を負わせた。

ところが、これがゴジラを覚醒させてしまう。

怒ったゴジラは、口から熱線を放ち、爆撃機を撃墜。

さらに背中からも20本あまりの熱線(ビーム)を放ち、これで高層ビルをスパスパ切り始める。

いよいよ手がつけられなくなった!

熱線でビルを切るとはすごいことだ。

コンクリートの主成分の二酸化カルシウムは、825度以上になると、二酸化炭素と酸化カルシウムに分解する。

ゴジラの熱線は、当然それ以上の高温だったのだろう。

その威力を具体的に考えてみよう。

背中から発射された光線の太さは1mほどで、一辺50mほどのビルが一瞬で切断された。

ビルを切断した時間が0.1秒だったとすると(そのくらいに見えた)、熱戦の温度は825度どころではない。熱線が当たった物体は16万度に加熱されたはずなのだ!

16万度!

これに耐えられる物質は、宇宙のどこにも存在しない。

もう、どうしようもありませんね。

(※この記事は「週刊ジョージア」の「空想科学ラボ」から抜粋したものです。「無人列車爆弾」の威力など全文はオリジナルサイト<https://weekly-g.jp>でご覧いただけます)【週刊ジョージア】

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