恩田陸が待望の新作「きのうの世界」を語る 

ファン待望の新刊はミステリアスな物語。
  • ファン待望の新刊はミステリアスな物語。

美しく郷愁的な情景を描きファンを魅了する恩田陸が待望の新作を発表した。

「ある共同体に属する、さまざまな年代の人の多視点で物語を展開しました。序章の人称を『あなた』にして読者を誘導してみたり(笑)。もともとミステリー好きが高じて作家になったクチなので、楽しく書けました」

驚異的な記憶力を持つ市川吾郎が物語の要として登場するが、実際にモデルはいたのだろうか。

中学時代の先生で視覚的に記憶する方がいて、本も文字ではなく映像でパッと覚えてましたね。周りからもそういう人いたよ』と言われたことがあります。私自身は記憶力が衰える一方なのですが…(笑)」

最近は、“時間と記憶の不思議”に興味があるという。

「人の記憶はとても不思議。忘れたと思っているたくさんの情報が記憶の深層に残って蓄積し、その人をつくっているんじゃないかと思います。それを追求したものを書いてみたいですね」

【REVIEW】
M町のはずれ・水無月橋で起こった殺人事件。1年前に失踪した男は、なぜここで殺されたのか。静かに繰り広げられるミステリアスな物語。

「きのうの世界」恩田陸
(小説/講談社)¥1785

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