超ハイなタランティーノ、NYトークショーが異様な盛り上がり!

熱烈ファンを前に、しゃべりまくるタランティーノ監督
  • 熱烈ファンを前に、しゃべりまくるタランティーノ監督

クエンティン・タランティーノ監督が、新作『イングロリアス・バスターズ』(日本公開は11月20日)をひっさげ、ニューヨークで開催された“NYタイムス紙”のトーク・イベントに参加した!

会場を埋めつくした約300人のファンは、他のスターの観客とは一味違って一人で参加しているイカツめの男性の姿が目立ったが、上下黒のシャツとズボンに、“Kill Bill”の赤いロゴが入った黒い靴といういでたちのタランティーノが現れると、会場は大きな拍手とともに異様な熱気に包まれた。

同作は、大の映画ファンでもあるタランティーノが、「約30年間戦争映画を観続けて、今までになかったような戦争映画を作りたいと思った」結果として完成した渾身作。

まず、新作を待ちわびていたファンの声を代弁するかのように、「構想期間が10年もあったのは、なぜ?」という質問だけで、ファンから歓声と大きな拍手が沸き起こるほどの盛り上がりよう。

「10年以上前に脚本を書き始めた時点で、2つの物語を同時進行させようとか、ある程度の構想は出来上がっていた。でも、考えれば考えるほど、いろんなストーリーが頭の中に湧き出てきて、ついに“キル・ビル”状態になっちゃったんだ(長くなりすぎて2作品になった)。20分かけても説明しきれないくらい登場人物が多くなって収拾がつかなくなったから、それをまとめるのに時間がかかったんだよ!」

最初からまるでクスリでもやっているかのように(失礼!)、ハイテンションでしゃべりまくるタランティーノ。戦争映画ははじめてだが、どんなジャンルでも“悪役が主役”なのは、なぜだろう?

「自分が悪者だから、じゃないよ(笑)。創造したキャラクターの中に、自分も入っているかもしれないけどね。いつも第一に考えていることは、人を驚かせるキャラクターにしたいってこと。映画はエンターテインメントだからさ。モラル重視の、いい人が主役の作品が多いのは今も昔も共通で、ボク自身も、過去にそういう映画を観て涙を流してきたよ。でも、共感できるのはなぜだが悪役だった、ってだけのことさ」

また、あのブラッド・ピットを起用した理由については、「前だって、ブルース・ウィリスとか起用したし、今度の作品で意識的に大スターを起用したつもりはないよ。ボクの場合は、まずキャラクターありき。それにあった俳優を選ぶだけで、その役をブラッドがたまたま気に入ってくれただけさ」と、あくまで“創造性重視”の強気なタランティーノ節は健在だ。

一見、自分の好みを重視したセルフィッシュな監督に思われがちだが、実はこれほど“観客の快感”を大事に考えている監督は少ないかも。

1時間半、水を飲み飲み、とにかく喋りまくり、ここでもファンを大満足させたタランティーノは、大声援と拍手に見送られながら、超ご満悦で会場を後にした。【NY在住/JUNKO】

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