【ホームレス大学生】麒麟・田村の兄に独占インタビュー!(2)

田村研一氏(左)と田村裕氏(右)
  • 田村研一氏(左)と田村裕氏(右)

(1)より続く

――編集部 本を出そうと思ったきっかけを教えてください。

田村兄「弟にオファーがあったみたいで、最初聞いたときは『素人の僕にできるのか?』『芸人の弟ならともかく、僕の書く本に誰が興味あんねん』とすごく悩みました。でも、常々弟の力になれることはしてあげたいと考えていたので引き受けました。本当に軽い気持ちで“引き受けちゃった”という感じです」

――編集部 (失踪していた)お父さんに対しての気持ちは、当時と今とで変わりましたか。

田村兄「恨むことはまったくなく、逆に感謝の気持ちは当時のまま変わりません。再会するまで、親父が生きているかどうかもわからなかったので、生きていてくれて良かったと。今では、親父に『いつまでも元気でいて欲しい』という気持ちが新たに加わりました。できる限りの親孝行をしていきたいです」

――編集部 本を出版するとわかって、周囲の反応は?

田村兄「新聞やテレビの力って凄いですね。街を歩いていて声をかけられることはないですが、職場では大騒ぎ。また、懐かしい友人から連絡がきたりして、うれしい限りです。雑誌の方はこれからなので、ぜひ『東京ウォーカー』さんにもお力を貸していただき、たくさんの人に「ホームレス大学生」を知ってもらいたい」

――編集部 将来的に作家になりたいと思うことはありますか。

田村兄「まったくありません。『ホームレス大学生』も、すべてを出し尽くしたので次回作はありません。今回執筆してみて、プロは凄いなと痛感しております。文章力が無く、表現力の乏しい僕が気持ちのみで書けるのは自叙伝だけ。作家にはなりたくてもなれないのが現実です。だからこその一冊入魂。それが『ホームレス大学生』です」

――編集部 お父さんとの再会までに家長として家族を支える中で培った、研一さんのモットーは?

田村兄「そんな大それたものはありません。自分が頑張る姿を妹・弟に見せることしかできなかったんですから。『人生なるようにしかならない』とあきらめている人もいると思います。確かにその通りですが、僕はあきらめなかった人とそうでない人では、結果が変わってくると信じています。だから僕達は頑張れたと。あと、家長として兄弟と接するにあたり、見守る勇気と信頼感の大切さを知りました。信頼されるには、こっちも信頼しないといけないし、頑張っている姿を見せる必要がある。僕は両親のそんな姿を見てきたし、妹・弟にも見せることができたかなと。だから、妹も弟も頑張れたと。結局みんなが頑張らないといけないんですけどね(笑)。強いてモットーをあげるなら、『自分が頑張ること』ですかね」【東京ウォーカー/高柳舞】

(3)に続く

■「ホームレス大学生」田村研一/ワニブックス/1365円

一家「解散」後、妹弟を支えてきたちょっとヘタレな兄・研一が貧乏エピソードと失踪していた父との再会までをつづった「ホームレス中学生」完結編。

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