究極の甘々BL! バカップルのコスプレエッチが、今日も止まらない『月曜日のヴィーナス』

『月曜日のヴィーナス』(立野真琴/白泉社)
  • 『月曜日のヴィーナス』(立野真琴/白泉社)

 少女マンガの巨匠・美内すずえ先生の元でアシスタントとして修行を積み、その後プロ作家としてデビューした立野真琴さん。少女マンガと同時に、BLも得意とする立野さんの作品の中で、一際人気を集めているのが「晃と秋」シリーズである。

 本シリーズは、同棲するバカップルである晃と秋のイチャイチャぶりを描ききった甘々な作品。秋を溺愛する晃、それを受け流しながらもハマっている秋、そしてなにより2人がコスプレに興じるさまが腐女子の間でも話題になっているよう。そんな人気シリーズを一冊にまとめた『月曜日のヴィーナス』(白泉社)が、12月26日(月)に発売された。

 大学を卒業し、無事社会人になった2人。晃は学生時代からバイトをしていたイベント会社に就職、秋は男子校の教師に採用され、2人の生活は順風満帆なスタートを切った。しかし、晃は秋が心配でならない。彼の言葉を借りるならば、「男子高生は狂暴で欲望に満ちている獣」。そんな獣たちの住処に放り出されてしまえば、秋はきっと襲われてしまう。だからこそ気が気じゃないのだ。うーん、なんてバカップル。

 とはいえ、晃の妄想はあながち間違いでもない。新任の挨拶をする秋を見て、男子高生たちはみな「なんか色っぽいんですけど!?」「しかも可愛い……だと!?」「いい匂いがすんですけど――?」とパニックを起こす。彼らの想いはただひとつ、「秋先生、ぶちおか……!」。

 しかし、男子高生たちに犯されるなんてこともなく、本編ではただひたすら2人のバカップルぶりが描かれる。他人のイチャイチャを見せつけられると胸焼けしてしまいがちだが、彼らの場合はなんだかほのぼのしてしまう。それは晃も秋も真っ直ぐな想いを持っていて、それを相手にひたむきにぶつけているからなのかも。そんな姿を見せられれば、自然と応援してあげたくなってしまうのだ。

 本巻には表題作のほか、「火曜日のアリス」「水曜日のアドニス」「木曜日のウィドウ」「金曜日のピーピング・トム再び!」と全部で5編の連作短編が収録されている。どれも彼らの日常生活の中で起こる些細なトラブルやいざこざをテーマに描かれているが、カギとなるのは前述の通りコスプレ。ケンカをしてもヤキモチを焼いても、コスプレエッチをするだけで問題解決。うーん、やっぱりバカップル。だけど、ちょっとうらやましい。

 ちなみに、毎回いろんなコスプレ衣装に身を包む秋も見どころ。恥じらいを浮かべる表情は、可愛いなんて一言じゃ表せないだろう。腐女子が大騒ぎする気持ちも、なんとなくわかるかも。

 本作はBLの中でもライトでコメディ要素が強い作品。そのため、初心者や男子でも笑いながら読むことができそうだ。

文=五十嵐 大

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