【連載・シブヤ大学(2)】シブヤの地ビールつくります!

ビールを飲みつつコンセプトワーク
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ビールをグビッとやりながら、自分の好きな味のビールを作る。ビール党にはたまらないゼミがニッカウヰスキー本社ビル(東京都港区)で毎月1回、行われているのをご存知だろうか? 

アサヒビールと共同でNPO法人シブヤ大学が行っている「ビール醸造ゼミ」。東京の、さらに特定の街の代表となる地ビールを作ろうと、同ゼミが始動。 選抜試験を通過した28名が来年2月まで毎月1回ゼミを受講する。ビールの歴史や製造方法、分類などを学習。実際に製造現場まで足を運び、ビールの本質を理解した上で“渋谷”の街のカラーや背景、ニーズを反映させ「シブヤビール」として商品化する。

記者は第1回に引き続き、講義を見学。前回は「思わずビールが飲みたくなる時って?」をテーマに意見交換を行った。今回は乾杯からスタート。タイプの異なる5種類のビールをテイスティングし、それぞれの味わいについて意見を出し合う。

その後、「渋谷のイメージは?」をテーマに受講生が撮ってきた写真を元にディスカッション。“これぞ渋谷!”と思える風景やモノ、人などの写真が発表された。各々が考える渋谷のイメージを共有することで、“シブヤビール”を形にする際に生かそうという狙いだ。

まさに十人十色。「最先端」「マルキュー」「マスメディア」「出会いの場所」などまさに渋谷というイメージが出る一方で、「隣は世田谷区」「合コンの街」「坂」など一風変わった意見も。ちなみに記者が考える渋谷のイメージは「キャッチのギャル男」「携帯電話」。どこからともなくわいて出るギャル男たちと、携帯電話の電波が街中に乱れ飛ぶかのような印象からだ。

続いて、イメージを元に“シブヤビール”のコンセプトを各グループが発表した。「縦に広がっている多層式な街。グラデーションのようなイメージだから、色などに変化があるビールがいい」「あらゆるものが混在、密集している。それらを開放させる、スッキリとした味がいいのでは?」「お茶代わりに出せるビール」…。

意見を聞いた同ゼミの講師・紫牟田伸子さん(日本デザインセンター)は「もっと具体的なキーワードを見つけてください。そこからコンセプトを考えて。もっと渋谷を歩いて、街を体感しなければ決められません」と厳しくダメ出し。まだまだ、コンセプトを決めるには時間がかかりそうだ。

コンセプト決定は商品開発の第1段階で、核でもある。そう簡単に決まるはずもない。しかし、渋谷を自分の足で歩き、目で見て体感し、苦労して決めたコンセプトからはきっとおいしいビールが生まれるに違いない。仕事を終えた後のビールが格別にうまいことと同じように。【東京ウォーカー/町田拓郎】

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