『ソウ』監督の新作で“悪夢”だった緊迫シーンの撮影手法

アクションシーンの撮影を「悪夢」と評したジェームズ・ワン監督
  • アクションシーンの撮影を「悪夢」と評したジェームズ・ワン監督

10月10日(土)公開の『狼の死刑宣告』でメガホンを振るっているのは、『ソウ』(04)でその名を世界に轟かせたジェームズ・ワン監督。この新作で、彼が最も力を入れた、スリリングで秀逸なアクションシーンがある。

それは、理不尽にもギャングに息子を殺された主人公(ケビン・ベーコン)が、ギャングから追われるシーン。武装したギャングたちから、街中でいきなり発砲され、まさに超が付くほどの必死さで命からがら逃げまくる。観ているほうも思わず「逃げろ、逃げろ!」と応援したくなってしまう、ドキドキもののシーンなのだ。

監督はこのシーンについて、「(主人公の)ニックに次から次へと悪いことが襲いかかり、それに彼がどうやって対処するかを見せたいと思いました。恐怖の絶頂という感覚を表現するため、私はこの追跡シーンを生々しく、現実的にしたかったのです」と力説する。

「立体駐車場のそれぞれの階で、カメラにケビンの後を追わせるのと同時に、ギャングを見つけるようにさせ、かつ、それをすべて一つのショットでやりたい!と思いました」と監督が言うとおり、街中から立体駐車場へと逃げる主人公を、カメラはひたすら追いかけている。長く続く緊張感。監督が「悪夢」と評したこの撮影、一体どのように撮影したのだろうか?

「アクション場面を振り付け、3日間の練習をして、さらにこの場面の撮影には丸一日かかりました。基本的にはリレー方式で、我々はカメラを1人のオペレーターからもう1人のオペレーターへと手渡すようにしたのです」とチャレンジングな撮影を振り返った。

さらに、「(画面に映らない)見えない所にもクレーンを隠し、そこには2人をスタンバイさせました。彼らにカメラが手渡されると、クレーンを上下に動かし、異なる階のショットが撮れるように。それからカメラマンを車の後ろに隠し、それによっておかしな動きを見せないように工夫しました」とも語ってくれた。

技術的に困難なアクションシーンもさることながら、肝心の中身もすさまじい内容だ。主人公が、非情なギャングたち相手にどのように変ぼうしていくのか。それは観てのお楽しみで。【Movie Walker/堀田正幸】

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