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阿部寛&天海祐希が“平凡な夫婦”に。遊川和彦の狙いに二人もワクワク!

MovieWalker 2017年1月26日 12時16分 配信

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驚異の視聴率を獲得したドラマ「家政婦のミタ」をはじめ、数々の大ヒット作の脚本家として知られる遊川和彦が、『恋妻家宮本』(1月28日公開)で映画監督デビューを果たした。「オヨビでない奴!」「ADブギ」「GTO」など、遊川作品とともに青春期を過ごした大人たちにエールを送るような、笑って泣ける温かな夫婦の物語となった。遊川監督と、主演に抜擢された阿部寛&天海祐希にインタビューし、本作に込めた思いを聞いた。

子どもが親元から離れ、50歳になって二人きりの生活をすることとなった宮本夫婦の戸惑いを描き出す本作。気鋭の脚本家として知られる遊川監督だが、なんと「脚本家は2番目にやりたい仕事だった」とか!「元々は映画監督になりたかった」そうで、今回の映画監督デビューは長年の夢だった。

遊川監督「とにかくモノを作るというのが好きなんですね。僕は人を笑わせたり、驚かせたりするのが好きな落ち着きのない子どもだったんです。母に『映画監督になる』と啖呵を切ったこともあって。映画監督になって、どれくらい母が喜んでくれるかはわかりませんが、いつまでも何かに向かって頑張っている姿を見せられるのは、いくつになってもうれしいものです」。

主人公の夫婦役には、阿部と天海を抜擢した。阿部にとって、遊川作品は初めての経験。天海は、遊川脚本作品にはドラマ「女王の教室」「演歌の女王」「偽装の夫婦」に出演。今作が4度目のタッグとなる。遊川監督の監督デビュー作へのオファーを、お互いに感激の思いとともに受け取ったそうだが、とりわけうれしかったのが、「今までに見たことのない阿部さん、天海さんを見たい」との言葉だったと言う。

阿部「いろいろなお噂を聞いていて、すごく作品に対して情熱と責任感を持っておられる方なんだと感じていたので、ぜひご一緒したいと思っていました。今回は『今までに見たことのない阿部さんを見たい』と言っていただいて。僕ぐらいの年齢になると、監督から何かを言ってもらえることが少なくなってくるものなんです。僕の作品も何本か見てくださっているなかで、新しいものを見つけたいと思ってくれていて、『もっとできるでしょう』という可能性を示してくれた。願ってもないことで、二つ返事でお受けしました」。

天海「遊川さんはいつも、役者さんの見たことのない顔を追求してくださる。脚本家としての遊川さんにも、私はいつもいろいろなことをやらされてきました(笑)。泳いだり、立ち回りをしたり、トラックの砂に埋もれたりもしました。毎回、ひとつの作品でいろいろな経験ができるんです。今回いただいた美代子という役は、自分の理想と現実のなかで右往左往する専業主婦という、私のイメージとは対極にある女性でした。大丈夫かな?と不安に思っていましたが、監督が、私の持っているものと、美代子という女性をすり合わせる作業を随分としてくださいました。阿部さんもどっしりといてくださいましたし、現場では監督と阿部さんを頼りに、なんの不安もなく楽しく過ごしていました」。

本作で阿部が演じるのは、体は大きいが心臓は異様に小さい中年男。天海が演じるのは、平凡な主婦。まさに、スター俳優である二人のまったく新しい顔を楽しむことができるのだ。遊川監督はキャスティングのこだわりをこう明かす。

遊川監督「かっこいい人にかっこ悪い役をやらせて、それがキュートに見えるのが面白い。二人にこういった役をやってもらえれば、観ている方に親近感と勇気を与えるんじゃないかと思ったんです。それに前と同じような役や成功例をやってくださいと言ったところで、成功例に勝てるわけはない。やる側も『またですか』となるわけで。僕はちょっと意地が悪いところもあるので、相手が困らせるようなことをやらせたいという気持ちもあります(笑)。それに、お互いに刺激し合いながら、自分のレベルアップをしていかないと、この世界ではずっと生きていけないと思うんです。そういう世界だからこそ、新しいことを言われることを恐れずに、言うことも恐れずにやっていた方がお互いにとって幸せになれると思っています」。

常に前進し、発見・変化を恐れない3人の強力タッグによる夫婦のドラマ。是非ともスクリーンで堪能してほしい。【取材・文/成田おり枝 撮影/ YOONCHONGSOO】

恋妻家宮本

1月28日(土) 公開

人気作家・重松清の小説を、脚本家として数々の話題作を手がけてきた遊川和彦が初めて監督に挑戦し、映画化した家族ドラマ。子供たちが親元から離れ、2人きりの...

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