映画祭の会見で飛び出した『バベル』撮影時の菊地凛子ネタ!?

東京国際映画祭コンペティション部門の審査員長を務める『バベル』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督
  • 東京国際映画祭コンペティション部門の審査員長を務める『バベル』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督

第22回東京国際映画祭で、コンペティション部門の審査員長を務めるのが『バベル』(06)のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督だ。10月19日に行われたコンペティション審査委員公式記者会見では、原田美枝子らほかの審査員と共に出席。日本に対する印象を、『バベル』で菊地凛子と撮影した際の裏話を交えてご機嫌に語った。

イニャリトゥは『アモーレス・ペロス』(99)でグランプリを受賞した本映画祭にゆかりのある監督だ。最初に「素晴らしいメンバーといっしょに(映画祭の時間を)分かち合えることが嬉しいです。五感をしっかりと持って素晴らしい作品を選んでいきたい」と力強く挨拶。

彼の日本についての印象はこうだ。「東京は光もあれば闇もある。アーティストの視点からいくと、東京は電気が走るような町で、『バベル』の撮影時には隅々まで映したいという欲求をコントロールするのが大変だった。また、日本料理、お寿司を見た時、こんなに細かくてパーフェクトに盛ることができるんだ! これが日本なんだなと感心しました」。

『バベル』撮影時の菊地凛子とのやりとりの裏話も面白い。菊地に「FUCK YOU!」や「SON OF A BITCH!」みたいに汚い日本語を使いたいから教えてほしいと聞いた監督。困った菊地と日本語スタッフは「えっと……、あのう」と頭を抱え「日本ではそんな言葉はない」と言ったとか。そんなわけはないだろうと再度尋ねると、最終的には「ジジィ!」という言葉が出てきたとか。監督は「えっと……、あのう」と日本人のマネを披露し、会場は大ウケ。「日本は神秘的な国。やっと少し理解できたかなって思った時点で、実は全然理解できてない。でも、そこが魅力」と語った。

そのほか審査員を務めるのは、女優の原田美枝子、韓国の俳優ユ・ジテ、『アンナと過ごした4日間』で第21回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞したイエジー・スコリモフスキ監督、ゴダール映画の撮影監督として知られるキャロリーヌ・シャンプティエ、アテネ・フランセ文化センターのディレクターの松本正道。バラエティ豊かな審査員たちがみなそれぞれの意気込みを語り、厳正に作品を審査すると宣言した。

コンペ作品は17本がラインナップされ、もっとも優秀な作品に「東京サクラグランプリ」が贈られる。日本からは辻仁成監督作『ACACIA』がエントリーしている。

原田美枝子が「いろんな人生を体感できることが映画の面白さ。一等賞だけがベストではなく、他の作品にもいいところがあるので、楽しみにしておいてください」と言っていたが、確かに各国から個性溢れる作品が出品されている。インターナショナルな映画の祭典をこの機会にぜひ楽しんでみては。【Movie Walker/山崎伸子】

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