常盤貴子が語る“想い”を伝えることの難しさと大切さ

 「普段言えないようなことでも、旅先からの手紙だと書ける(笑)」と、彼女も改めて手紙のよさを実感!
  • 「普段言えないようなことでも、旅先からの手紙だと書ける(笑)」と、彼女も改めて手紙のよさを実感!

ラジオの人気DJが手紙につづられた人々の想いを、番組を通して伝えていく感動作「引き出しの中のラブレター」。本作でDJ役に初挑戦した主演の常盤貴子が、役を通して改めて感じた“想い”を伝えることの難しさと大切さについて、語ってくれた。

─最初に脚本を読んだ時の感想は?

「素直に“温かいお話だなぁ”と思いました。そんなステキな作品に参加できるのは楽しみだったし、これまで『真昼の月』('96)など、ドラマでご一緒させていただいた(当時ADの)三城(真一)さんが監督をされると聞いて、どんな役でも参加したい!って思ったんです。完成した作品を観たら“三城監督、やるなぁ〜!”って感じでしたね(笑)」

─今回、DJ役には初挑戦とのことですが、苦労された点は?

「女優とDJの仕事はすごく違うので、それで戸惑ったところはありますね。役者って、表情も含めて感情を表せるけれど、DJは言葉や声色だけで感情を伝えないといけない。それがすごく難しかったです。なので、実際にいろんなDJさんの声を参考にさせていただきました」

─具体的に参考にされたDJさんって?

「FM802でもDJをされている加藤美樹さんですね。以前、美樹さんは所属事務所の先輩でもあって、ラジオもよく聴いていたんですよ。美樹さんは普段、すごく穏やかなのに、時々ズバッと鋭い意見を言うんです(笑)。でも、最後はきちんとリスナーに対して、優しくフォローしていて…。それが今回、私が演じた役にも通じるモノがあるなぁって思って、参考にさせていただきました」

─実際に映画のコンセプトを受け継いだ番組も誕生して、FM802などでDJもされていましたね。

「今回、この映画に出演した私が実際にDJをやる意味についても考えました。それで、いつも演技をしている私がリスナーの気持ちになってお便りを読めるというところに意味があると思ったんです、リスナーの想いを私なりに伝えられるんじゃないかって。リスナーの人生の一瞬を、ほかのリスナーが垣間見られればいいなと思いながら、DJをさせていただきました」

─常盤さんがリスナーなら、誰にどんな手紙を書きたいですか?

「私にとって映画初出演作の『もういちど逢いたくて/星月童話』('99)で共演したレスリー・チャンですね。彼はすでに亡くなってしまっているけれど、女優として人として必要なことを彼に教わったし、今の私があるのは彼のおかげだと言っても過言ではないので、感謝の気持ちを伝えたいです」

─常盤さんご自身がもらった手紙の中で印象的だったモノは?

「ファンレターは、自分がヘコんでいる時に読むとうれし泣きしてしまうくらい、支えになっていますね。役者ってミュージシャンと違って、ファンの熱さを直接感じる機会が少ないので“自分って本当に必要とされているのかな? 私の声はちゃんと届いているのかな?”って不安になることがあって。だけど、ファンレターを読むと“たった1人のためでもいいからがんばろう”って思えるんです」

─では最後に…30代後半戦に差し掛かり、これからますます活躍が期待される常盤さん。今後の目標は?

「今回演じたヒロインは自分の意見を言えずに悩んでいるんですけど、私も女優になったばかりのころは自分の意見が言えなくて…。でも、少しずつ意見を人に伝えられるようになり、意見を求められることも多くなって、自分の進みたい道が見えてきたんです。なので、今は“この役を演じたい”というよりは、どんなオファーがあるのかが楽しみ。“常盤さんがこの役を演じたら…”と思ってくれる人の期待にこたえていきたいですね」

■MOVIE

「引き出しの中のラブレター」

監督:三城真一 出演:常盤貴子 林遣都 中島知子 岩尾望ほか('09松竹)上映時間:107分

※10/10(土)より梅田ピカデリーほかにて全国ロードショー

公式サイト:http://hiki-koi.com/

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